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2010.05.15

閃光 角川文庫 永瀬隼介

東京国分寺駅の南口に住んでいた時期がある。

ここは、あの有名な3億円事件の発生現場に近い場所だった。


昭和43年12月10日。冷たい土砂降りの雨の朝。
東芝府中工場へ届ける従業員のボーナス約3億円を積んだ
セドリックが、駅前の銀行を出発した。

それから、およそ5分後、府中刑務所の巨大なコンクリート壁を左に
臨む路上で、後ろから来た白バイに停車を命じられた。

白バイからおりた警官は、運転席の窓越しに、銀行支店長宅が爆破された。
この車にも爆発物が仕掛けられている可能性があると告げた。

やがて車の下から、立ち上る炎と煙。
慌てて逃げ出す行員と入れ替わるように車に乗り込んだ白バイ警官は、
セドリックを発進させて、行員たちの視線から煙る雨の中に消えていった。

未だに真実はわからず、昭和最大のミステリーとなった。


府中刑務所周りの高い塀の前の道。
駅前の銀行はここか。

この辺りに、白バイが隠されていて、ここで車を乗り換えて、、、

と今では当時の同じ道はないのだけれど、
自転車でその道を辿ってみたりしてみた。


閃光


そんな3億円事件と1件の扼殺事件が、からんだ刑事ドラマ
それがこの「閃光」だ。

小金井市で起きた中年男性の扼殺事件。
被害者は鈍器で頭をなぐられ、扼殺されたあとに橋の上から
川に投げ落とされていた。

被害者の名前を聞いた、定年間際の刑事滝口は、捜査に加わるべく
捜査本部のある小金井中央署へ飛んでいく。

コンビを組んだのは、所轄の若手刑事片桐。

昭和43年当時、若手刑事だった滝口は、3億円事件の捜査にかかわっていた。
白バイに乗っていたとされる少年宅を訪問するが、母親に居留守を使われ
会うことが出来なかった。
翌日は少年は青酸カリを飲んで死んでしまう。

警察組織が闇に葬った3億円事件。
蓋を閉じられたその闇を、34年経った今、こじ開けようと
定年目前の刑事が事件を追う。

事件の犯人たち、立川不良グループのメンバーが
なにかに呼び寄せられるように、ふたたび顏を会わせる。

しかし、関係者が何者かに狙われているように、次々と殺害されていく。

あの事件の興奮こそが最高潮であれ以上の興奮も輝きも無かった。
グループのメンバーは、その後、それぞれの運命を辿るが
あのときの閃光で、すべてが終わっていたのだろうか。


この夏、映画にもなる「閃光」

3億円事件 一橋文哉 新潮文庫 もあわせてぜひ読んでみて下さい。

三億円事件

レビューポータル「MONO-PORTAL」

映画『ロストクライム -閃光-』 公式サイト

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