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2010.08.04

槍ヶ岳 開山

野球チーム インシデンツの夏合宿で、長野県大町へ行ってきた。

と言っても、あまりに暑過ぎて、私はセローで美ヶ原高原を走って
温泉と宴会に合流しただけだったのだけどね。

その大町の西側に、大きく広がる展望、穂高連峰。
その一部は、真夏でさえも、白く輝く雪が残る。

古くから山は、信仰の場所として崇められてきた。
人々は険しい山の頂上に、仏像を設置し、念仏を唱え
極楽浄土へいけることを願った。

険しければ、険しい程に、信仰の対象としての存在感は
大きくなり、あるときはそれが自然災害などの恐怖となり
美しい稜線が、人々の心を魅了してきた。

穂高連峰の槍ヶ岳は、地元の人も頂上制覇は困難と
考えており、未だかつて、その頂きに立った者はなかった。

笠が岳の再興に成功をおさめた播隆上人は、その山から
鋭く槍の用に突き出した槍ヶ岳への登頂をいつしか思うようになった。

亡き妻、おはま、への懺悔の念を生涯持ち続け、
そこに或る種の執念さえ感じる、山へのあくなき挑戦。

農民たちに尊敬され、生涯、念仏修行僧という厳しい生き様を
貫いた男の無骨な生涯がある。

槍ヶ岳、写真をみるとその肩口からの最後の登りに
恐怖さえ感じてしまうが、この本を読むとやはり登ってみたくなる。


あらすじ

文化10年、富山の百姓一揆にまきこまれ、
過って妻のおはまを刺殺してしまった岩松は、国を捨てて出家した。

罪の償いに厳しい修行をみずから求めた彼を絶え間なく襲うのは、
おはまへの未練と煩悩であった。

妻殺しの呵責に苦しみつつ、未踏の岩峰・槍ヶ岳初登攀に成功した
修行僧・播隆の生きざまを雄渾に描く、長篇伝記小説。


槍ヶ岳開山 (文春文庫)


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