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2011.02.24

クライストチャーチ 地震で大聖堂が崩れた!

ニュージーランド南島、最大の都市(といっても日本の地方都市より小さいくらい)
クライストチャーチで、2月22日 マグニチュード6.3の大地震が発生した。

キー首相が日本時間けさ(2011年2月23日)7時すぎ、
記者会見で発表した死者は75人、うち55人の身元が確認されたが、
まだ断続的に続く強い余震のため救出活動ははかどらず、
行方不明者は300人以上いるという。


私は、ニュージーランドへは3度渡航した経験があり、
クライストチャーチにはのべ2ヶ月以上滞在していた。


1回目、1994年3月。

オーストラリアツーリングを終え、シドニーから格安航空券で
クライストチャーチへ入った。
到着は深夜だったため、ニュージーランド初野宿は、空港の
待合室のベンチだった。

警備員に追い出されて、到着ロビーから、早朝の出発ロビーへ
移動して、またベンチでうたた寝。

クライストチャーチで、シドニーから船便で送ったセローを
受け取って、すぐにツーリングを開始する予定だったが
待てど暮らせど、セローは届かない。

シドニー湾が労働ストライキに突入したため、セローを積み込んだ
コンテナは船に載せられた状態で動いていなかったのだ。

セローを待つ間、一番安かったチャーリーB’zバックパッカーズに
完全に沈没!

バイクツーリングだけの装備しかなかったので
そのころは、靴を履く習慣を忘れて?裸足で生活していた。

毎日、裸足であてもなく街を歩き。
夜は宿で、量り売りのビールやワインで
色んな旅行者と夜遅くまで、語り合った。

バイクツーリングしか知らなかった私には、バスやヒッチハイクでの
旅行者たちの話はとても新鮮だった。

2回目、1998年3月1日。

自転車での単独オーストラリア・アウトバック縦断の旅のため
まずは足慣らしで、またニュージーランド入りした。

いきなりアウトバックを走るのは、いくらバイクツーリングの経験があっても
危険だと考え、体力造りと旅のペースを覚えるために
最初にニュージーランド南島を走ることにした。

バイク仲間の屋久猿野村さんが、ニュージーランドを
バイクツーリングするという偶然が重なった。

先に着いていた野村さんが迎えにきてくれ、宿も予約を
とっていてくれた。

泊まったのは、ニフティーのパソコン通信、NZ会議室で
すすめられたFoley Towers。1泊$15だった。

HP200LXにポケットモデム、カプラーを使い、公衆電話から
ニフティーにアクセスして日本の友人たちと連絡をとった。

1週間滞在し、南島一周サイクリングに出発した。


3回目、1998年5月1日。

2ヶ月4000kmのニュージーランド南島サイクリングを完走。
またクライストチャーチへもどってきた。

迷わず、同じ宿Foley Towersへチェックインした。

次はいよいよ、本番のオーストラリア内陸部縦断だ。
毎日、図書館に通ってオーストラリア・アウトバックの
文献や地図を読み漁った。
内陸部の詳細な情報が載った地図はコピーした。


宿で働いている日本人たちとは、まったく話が合わなかったので
ニュージーランド人や他の国の旅行者とばかりつるんでいた。

中でも印象に残っているのは、黒人の家出してきたニュージーランド人の
女の子Soniaと、その子の面倒をみていいるオランダ人旅行者。

ニュージーランドでは珍しい黒人系のSoniaは、いつも何かに
怯えているような感じだった。
周りの白人達も、誰も彼女に話しかける者はいない。
幼い頃からのいじめで、自閉症に近くなっているようだった。

宿で絵を描いていた私に話しかけてきてくれた。

「とても美しいわね、、」

完成したその塗り絵をSiniaにプレゼントした。

私の肌の色は、こうだから・・・。
子供の頃から、色々あったわ。

あの人は嫌い!
(小声で私に叫んだ。近くを歩いていく背の高い白人男性を横目で見て)

家族と揉めちゃって、家を飛び出してきちゃったの。

私は普通に彼女に話しかけていたが、その光景さえ
変な目で見ている者もいたが、私は気にしなかった。
すでに金無し貧乏サイクリストで、裸足にボロボロの服じゃ
日本人からも相手にされていなかったし。

ある夜、友人の家に遊び行くから一緒に行かないか?

と誘われて、出かけた。

バイク乗りのニュージーランド人男性が友人二人と一軒家を
シェアして生活していた。

ニュージーランドから北米、ヨーロッパ、アジアを経由した世界一周
旅行をしたときのビデオを見せてもらった。

帰りに皆でマクドナルドへ行った。
ジャージのポケットには、数ドル、やっとハンバーガー1個
帰るくらいしかコインはもっていなかったので、困った。


そんな、ぼろぼろで穴のあいたジャージのポケットの小銭を探す
裸足の私をみてSoniaは、お札を出して

あなたはこれからオーストラリアの旅があるから、お金はセーブしなさい。

と言うと、私の分も支払ってくれた。

家出中の女の子Sonia
その後、彼女の姿を見ることはなかった。

マクドナルドへ行くたびに、Sniaのことを思い出す。
彼女はいまも元気で生きているだろうか、と。



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