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2011.12.27

ガニメデの優しい巨人

ジェイムズ・P・ホーガンの鮮烈のデビュー作「星を継ぐもの」の
続編となるのが、この「ガニメデの優しい巨人」である。


前作で、ルナリアンの謎を解くストーリーが進む中で、
新たに人類に衝撃を与えた、木星の衛星ガニメデの
凍り付いた地下から発見された巨大宇宙船。

この宇宙船は、2500万年前のものと推定された。

或る日、発見された宇宙船の機材に通電する実験が行われる。
何も起こらないと思われていたが、それは重力パルスの発生装置
であった。


そのとき、宇宙の一角からガニメデ目指して接近する物体があった。
遥か昔に飛びたったガニメアンの宇宙船が故郷に戻って来たのだ。


遂に人類と宇宙人のファーストコンタクトが実現したのだ。

宇宙船シャピアロンで、ある惑星から脱出したガニメアンたち一行。
減速装置の故障に見舞われ、宇宙の果てへと飛び続けてしまう。

その結果、時間軸の狂いが生じ、地球時間20年の逃避行が
現実時間で2500万年も経過していた。

重力パルスを受信し、ガミメデで彼らが遭遇したのは地球人。

火星と木星の間に位置した惑星ミネルヴァ。
彼らは、そこで進化し、かつては太陽系を支配?
していた知的生命体であった。
自分達の星ミネルヴァは、今は消滅しており、
かわりに地球人が進化をとげて太陽系の主人となっていた。


SF宇宙人ものであれば、侵略戦争的な展開が容易に連想されるが
ジェイムズ・P・ホーガンのこの作品には、そんな過激な物語は
まったくない。

タイトルにあるように、実に知的で平和的で、かつ優しいガニメアンたち。
地球人の言葉を瞬時に理解して、通訳をつとめるコンピューター
ゾラック。

宇宙船の修理を終えたやさしい巨人たちは、仲間が生き延びているであろう
違う恒星の近くにある惑星を目指して、再び旅立っていくのだった。

地球人には決して打ち明ける事の無い、ある秘密を胸に秘めたままの
それは優しい決断だったのかもしれない。


スターウォーズ好きの人には申し訳ないが、子供の頃から
納得いかなかったことがある。

いくつもの惑星を行き来しているが、重力や大気がなぜか同じみたいだ。

宇宙服も無しでいきなり、他の星で生活できるなんておかしいんじゃない?

ジェイムズ・P・ホーガンの作品では、そんな突っ込みもできないような
きちんとして作り込みがなされている。

また、猿から人類への進化の過程で、未だ明確にされていない
ミッシングリングについても、SF的な考察でその謎を紐解いている。

まだまだ物語は終わらない。
ガニメアン作品は連作になっており、第3部は、「巨人たちの星」
もちろん、読んでいる。


ガニメデの優しい巨人 創元推理文庫 / ジェームズ・P・ホーガン


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