青春18切符 東京から新潟へ
青春18切符は、青春がとっくに終わったおっさんでも
18歳でなくても買う事ができる。
特急には乗れないけど、1日JRに乗り放題の
5日分が1セットで、11,500円なのだ。
東海道五十三次ジョギングでの使用を考えての
購入だったが、夏の暑さに沼津から先を走れる自信が全く無い。
ということで、新潟の親戚へ行く事にした。
妻の実家なわけだが、妻は仕事なので、私一人で
鈍行電車の旅なのだ。
ほぼ始発に近い電車で出発。
スタートは私鉄だが、PASMO定期なので支払いは無し。
五反田でJRに乗り換え。
ここはいつもJR乗り換え口で、PASMOタッチをしているが
駅員さんがいる通路へ行き、青春18切符にスタンプを
押してもらう。
自動改札が使えないが、その後は駅員さんに切符を
みせれば、どこの駅へ行こうが、どこで下車しようが
もう私は自由なのだ!
上野駅で乗り換え、高崎線に乗り高崎へ行く。
コンビニのおにぎりで朝飯。
高崎で上越線に乗り換え、水上へ行く。
ここから電車が短くなったかな?
水上から越後湯沢まで、ここでついに座る事ができなくなった。
3両編成のボックスシートは、お客さんいっぱいで
立っている人も大荷物でスーツケースや、
大型ザックを背負った登山の人が多い。
普段はゆったりしている路線も、お盆の時期は混雑しているのだろう。
さて、ここまでざっと辿ってきたが、車両がどんな形式だとか
駅舎が古くて、どうのこうのとか、そんな記事は全く書けない。
私は鉄道マニアではない
のだ。
バイクや自転車のように、自分でルートを作って自由に
走れない、ただ乗っかっているだけの電車なんて、、、
ま、鉄道旅が悪い訳ではないのだけど、自分の性には合っていないのだ。
なので、電車にも路線にも駅にも、駅弁にも、ほとんど興味が無い。
青春18切符を使っているのは、ただお金に余裕がないだけなのだ。
それに、新幹線を使うような時間を短縮する理由も無い。
車窓からの風景を眺めて、楽しめる人はいいだろうが、
まったくといっていいほど、越後湯沢まで外の風景は観ていない。
では、何をやっていたのか?
寝てた。
朝早起きしたので、やっぱ座ると寝てしまう。
本読んでた。
会社が神保町だと、ついつい本を買ってしまう。
でも読んでる閑はない。
ここで一気に読書なのだ。
本にかじりついた。
がっちりと。
なので風景なんか観ていない。
行きの電車内で読み終わった本は、新田次郎の
孤高の人
昭和初期に、有名になった登山家 加藤文太郎の孤独と青春を描いた長編小説。
加藤はパーティーを組んでの登山をせずに、いつも単独で活動していた。
単独行の加藤文太郎。地下足袋の加藤。
しかし、たった一度の仲間との登山で冬の北鎌尾根で消息を絶ってしまう。
今日8月13日は、越後湯沢が最終目的地ではなく、
柏崎なのだ。
なぜここで降りたか。
越後湯沢駅から、東口を出て真っ直ぐすすみ、神弁橋で
川を越え飯士山へ登る為だ。
低い山だが、厳しいルートでの登り。
もちろん一人。
これから単独登山というときに、
孤高の人を読了とは
なんと良いタイミングだろうか。
しかし、
加藤文太郎は、遭難している。
山で死んでいる。
ちょっと縁起が悪いかな?
次は、飯士山登山に続く。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、
社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、
ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎”。
孤高の人
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