STY 2014 W1 AWAKURA ~ A8 NISHI-FUJI ~ A9 FUMOTO
トレイルランニングのレース参戦にあたっては、
コースの把握、エイドの位置、エイド間の距離、ペース配分
などを想定して、コースの試走などを行い準備するのが
良いとされている。
が、私は何もしない。
トレランを旅として楽しんでいるので、試走はないのです。
次の連休にヨーロッパ旅行に行く予定なので、
その下見のため明日からヨーロッパに行ってきます
って人はいないよね。
初めて観る風景、初めて走る道、それを体験したいから
事前情報はあまり耳にしたくない。
天子山塊が、すんごくしんどいって事はブログとかで
知っているけど、事前に行く事はない。
というわけで、この先行く道がどうなっているのかは
なんとなく、下り上りくらいしか情報入れてなくて
走り出した 2014 STY。
こどもの国からは、山間部の林道をゆるく上り下り
しながら、下り基調の楽なコース。
前半からぶっ飛ばしていったランナーは、もう遥か彼方へ。
力不足の私はここから飛ばして行ったら、天子やら本栖湖やらの
激烈なコースでスタミナ切れは明らかなので、ゆっくりペースで
どんどん抜かれていく。
W1 AWAKURA 粟倉 17.4km 604m
ここは給水のみで、食べ物は無し。
ハイドレの水はほとんど飲んでいないので、停まる事はせずに、
コップにドリンク(何をどんだけ飲んだか覚えてません)を
2〜3杯飲んですぐに再スタート。
ボランティアの皆さん、ご苦労様です。
送電線の鉄塔が並んでいるところを、ジグザクに
登ったり下ったりしてすすでいく。
もうすでに歩きモードに突入。
前のランナーのあとを、トボトボと追っていくだけ。
まだ下り基調のため、楽な部分だけに足温存です。
A8 NISHI-FUJI 西富士中学校 26.9km 520m
C葉ちゃんに会う。
両足ともに何度もつりそうになっているよ。
これからって時に、もう余裕なくなってきてる。
そんな話をしたら、秘密の**をくれた。
ああ、これがあの**か。
ありがとう。
この西富士中学校エイドでは、地元B級グルメで有名な
富士宮やきそばが振る舞われたそうだ。
しかし私の到着した時は、何もなかった。
やはりな。
今までウルトラやトレランでの、**うどんや**汁などの
地元名産品はエイドでありついたことがない。
速いランナーに全て食い尽くされてしまったあとに
到着しているからだ。
色んなブログをみていると
「ここで、**を大盛りで食べていった・・・」
「うまい、思わずおかわり2杯してしまった・・・」
なんて記事がある。
本当に温かいうどんや汁が必要なのは、私のような関門ギリギリ
ふらふらゾンビランナーなのだ。
これについては、昨年のUTMFボランティア活動のブログ記事
に書いているので、暇な人は見て欲しい。
↓
UTMF 2013 ボランティア2日目
http://www.jking.jp/outback/2013/04/utmf-2013-2-ec1.html
20140426 16:30頃の山中。
足がつりそうだった。
いよいよ、ここから上りが始まる。
長者ヶ岳 1336m
雲に薄らと隠れていこうとしている富士山が見える。
まだ明るいが、もう夕暮れはすぐそこまで来ている。
ヘッドライトを装着して先へすすむ。
夜の帳が下りる頃、我々はまるで軍隊の行軍よろしく
行けども行けども、先の見えない真っ暗な山道を
ただ黙々と歩いていた。
遠く向うの山の頂きまで続く点滅は、ランナーのLEDヘッドライトだ。
行く先の厳しい道を連想させるには、あまりにも美しく厳しい
夜の瞬きだ。
疲れが見えてきたランナーには、もうほとんど会話がない。
コース脇で寝る事は禁止されているが、道端でうずくまり
惰眠をむさぼるランナー。
嗚咽、もがき苦しみ嘔吐する女性ランナー。
闇夜に突然現れる光景は、昼間の美しい山々ではなく
厳しいレースの現実だった。
なるほど、これが噂の天子山塊か。
残酷な天子のテーゼとはこのことか?
もう走る、なんて行動は全く
無い。
ただし、エイド以外では止まる事無く、座ったり
横になったりもしない。
ただひたすら歩くだけ。
山を下りてきた。
急に明るいものが見えてきた。
A9 FUMOTO 麓エイド 45.8km 818m
全くの闇夜の世界から、現実社会へ戻ってきた感じ。
人がいっぱいいて、驚き。
到着するなりカメラを持ったお兄さんからインタビューされる。
後日販売されるDVDの取材だろうか。
私は買わないけどね。
インタビューよりも前にドリンクを補給させてくれ。
コーラ、水、MUSASHI
一番うまかったのは、MUSASHI
次はハイドレーションに入れるのは、MUSASHI
にしようかな。
やっとSTYの半分を走ったことになる。
もう半分、いやまだ半分。
天子山塊を走破(踏破)した足にはもう余力なんて
微塵もみられない。
ここから一体どうやって河口湖まで行けるというのか。
行けるのか?
行くしか無いだろ。
足が少しでも動く限り、歩ける限り。
マスクマン魂で、中年親父のファイティングスピリッツで
今それを発揮するべきじゃないか。
諦めてなるのもか。
I am OK.
I never give up.
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