第16回 東日本国際親善マラソン 激痛、激走編
長いトイレ待ちの行列で、やっとおしっこ完了。
少しだけ余裕があるけど、その間に人気が無い場所へ行き
マスクを被る。
スタートラインがどこかもわからないくらい後方に待機。
トイレで時間がだいぶかかったため、もう前方からの
スタートは無理だ。
5分ほどして、12時ちょうどに、スタート。
タイムラグは7〜8分くらいで、私もゆっくりとスタートした。
昨日、ミシンをかけてギリギリ本番レースに間に合った
ルチャリブレのマスク。
なんとなく、ザ・グレートサスケに似ているけど、
まったくのオリジナルなのだ。
マスクを被って走るのは、実はこの日が生まれて初めてだ。
視界がやや狭いが、走るには問題無し。
足下が見えにくいので、顏ごと下を向けることに
なるけど、まあずっと足下見ながら走る事はないので
OKかな。
走っていて、周囲からは、暑くないのか?
って声が聞こえたけど、思った程、暑くない。
帽子を被って走るのとさほど変わらない。
このマスクは、大きな人でも無理なく被れるようなサイズで
できているので、小柄な私には、けっこう空間ができている。
特に頭頂部は、空間がおおく、帽子よりも涼しいくらいだ。
昨日は冷たい雨の東京だったが、今日の相模原はとても暑い。
ランナーは皆、Tシャツ1枚だ。
タイツ無しで短パンで走りたい気分だが、膝が悪いので
ニューハレのVテープとXテープで補強し、さらにCWXを履く。
まだ完全に回復したわけではないが、走り出しは順調だ。
ただし、コースがとても狭いため、追い越しがしんどい。
1km 5:10.2
2km 5:08.4
3km 5:14.0
4km 5:15.9
5km 5:13.5
6km 5:11.0
7km 5:09.1
8km 4:59.7
9km 4:58.0
10km 5:05.1
記録更新とはいえないまでも、悪いペースではない。
このまま5分ペースを維持していけば、膝が悪い状態
としては充分に良いタイムになるだろう。
マスクをしているので、スタート地点までの周回を終えて戻って来ると
応援してくれる人達がいて、元気がでる。
ここでは痛みも忘れて、ペースが速くなる。
なんだか調子いいぞ!
15km 5:18.4
16km 5:21.6
17km 5:58.3
18km 6:20.2
19km 6:17.2
20km 6:33.7
21km 6:27.7
あ痛、たたた痛っ!!
テーピングとタイツで誤摩化しているのも、ついに終焉。
痛みは突然襲って来た。
15kmを過ぎた所から、悲しいかな、右足を引きづりながら
走るのが精一杯。
知らず知らずに、自分でも
「あ、痛っ!痛っ!」
と声が出てしまうほどだ。
これまで、フルマラソンでどんなに辛くなっても、止まったり
歩いたりは、しなかった。
絶対に、ゆっくりでもいいから走ってゴールしたい。
それが完走だ。
給水ポイントは、多くていいのだが、水しかない。
スポーツドリンクなし、バナナやオレンジなどの食べモノも無し。
脚が悪い私は、スピードを殺してしまうと、再加速が難しいので
給水はときどき飛ばしていた。
ハーフマラソンくらいなら、10kmで1回水をとるだけでも充分走れる。
練習でもそのくらいはできるので、不安はなかった。
基地の中のコースはフラットでスピードが出やすいが、
コース幅は狭くて、特に最初の5kmは追い越しがたいへんだった。
一部、舗装のトラックみたいな箇所があって、そこのコーナーが
昔の富士スピードウェイばりにバンクがついているのだ。
ここは、非常に走りにくかった。
脚にも厳しい。
特に足首が弱い人には、つらいポイントだったろうな。
残り3kmくらいで、声をかけて追い越していくランナーがいた。
スーパーストロングマシンだった。
同じマスクマン同士。
初めて会ったのに、仲間意識があるなんて不思議だな。
私は武藤なみに、膝が悪くなっているから、どんどん先に行って
良いタイムを出してくれ。
私の分まで頑張れ!マシン風車固め!
えっと、オレンジのストロングマシンって、何号だったっけ?
もう本当に限界だ。
はじめは順調だったのに、完全に脚をひきづっている。
ボロボロになって、ダウンしてしまうプロレスラーだよ、これじゃ。
でもあきらめんぞ。
絶対完走なのだ。
そしてまた後方から声をかけられた。
マシンのマスクを手にもって走っている。
なんと、追い越していったマシンだった。
途中脚が釣ってしまったので、とまっていたとのこと。
スーパーストロングマシンのマスクはとっても苦しいらしい。
観客が多い場所以外では、脱いで走っていたという。
マラソンには向いていないマスクの典型が、スーパーストロングマシンの
ような、穴が開いていないタイプだ。
メッシュで目や口が隠れていて、格好良いけど、呼吸がスムーズに
できないのは、大きなデメリットだ。
マラソン用にマスクを被るなら、タイガーマスク、ザ・グレートサスケ、
ケンドーカシン、などのオープンマウスタイプにしよう。
かなりペースは落ちていたので、心拍数はゆっくりに戻っていて
左膝以外は実は楽々だった。
マスクマン同士で話しながら走ったので、最後は痛みも忘れて
走る事が出来た。
そしてついにゴールラインが見えた。
スーパーストロングマシンと手を組んで、万歳してフィニッシュ!
痛かったけど、気持ち良いラストだった。
ありがとう、スーパーストロングマシン。
またどこかのマラソン大会で会おう!
ハーフマラソンの自己ワースト記録となった。
着替えた後に、ローストチキンを買おうと思ったけど、
またも大行列!
ここでまた30分以上待つなんて、やだやだ。
立ってるだけも辛いのだ。
治りかかっていた膝を完全にぶっ壊してしまった。
トボトボと脚を引きづりながら、駅へと向かう。
こりゃー、しばらく走れんな。
これで あなたも伊達直人★【悪用禁止】SSTiger セミレプリカマスク 初代タイガーマスク 伝説【... |
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