第4回 多摩川源流トレイルラン 当日
毎朝4時起きだと豪語していたSさん。
目覚まし時計もなしに、本当に4時に起きた!
しかも、布団の上でストレッチやら、簡単な筋トレとかやり始めたもんだから
隣で寝ている私も起きてしまった。
でも布団からは出なかったけれども、、。
皆、目覚めが良い。
昨夜は早く寝た事もあり、全員6時前には起床。
着替えたり、ハイドレーションを準備したりして
朝食前なのに、ほぼスタート体制を整えている。
ハイドレーションを初めて使う人が多いこの部屋。
私が、水を入れたあとのエアー抜きとザックへの収納などを
皆さんに教えてあげる。
民宿らしい朝の定食をしっかりと頂き、バスでスタート会場の
小菅の湯へ移動。
受付を済ませて、ゼッケンをTシャツに貼付けると
もうやる事は無い。
わずかに出来ている石垣の日陰に座って、記念撮影などして
開会式を待つ。
最後に私は、人間からマスクマンJ-KINGへ戻り、スタート前の
儀式も完了。
テーピングとザムストのサポーターで、左足首はがっちりと
固めてきたけど、やはり痛い。
なんとかゆっくり走れる程度、それもジョギングより遅いくらいだ。
10:00 スタート
最初の舗装路1.5kmくらいで、すぐに渋滞発生。
道は山の中の1本道になり、しばらくは上りが続く。
はじめにスタートダッシュで、先行しないともう好順位は狙えない。
足が悪い私は、はじめからゆっくりモードで、渋滞が逆に
休みになっていい感じとさえ思えるほど調子が悪い。
森の中の小径で、清流が流れ、ワサビ田がある。
空気もひんやりしていて、とても気持ち良い緑の中だ。
上り切った所が鶴寝山1369m。
ここから下って舗装路に出た所が、松姫峠で第一関門
制限時間はスタートから、1時間40分。
多分、20分は余裕があったと思う。
今回は、関門までの距離が発表されていないので、
いきなり関門、そしてエイドと現れて、まったく計算ができない。
30kmとなっているけど、まだ7kmくらいしか走っていないぞ?
ふたたび山の中の道を走り、第2関門は鶴峠。
ここの制限時刻は、12:25。
金髪のカツラをかぶった地元のおばちゃんに、サロンパススプレーを
足首にプシュー!!ってやってもらう。
もう足首は限界に近い。
しかしやっぱり距離がおかしい。
もう半分以上いきましたよー!ってスタッフの人が言ってくれたけど
私のガーミンは11kmしか走っていませんよ、と言っている。
どうやら、30kmというのは、かなり適当な数値で、GPS計測だと
このコースは20kmくらいしかないものと判断。
非常に足の具合が悪く走れる状態ではないので、途中、
リタイヤ棄権も考えていたけど、残り数kmだったら行ける!
第3関門では10分くらいしか、余裕はなくなっていた。
ここでは、地元産であろうおいしいぶどうを頂いた。
疲れた体にフルーツは最高においしい!
そして、足首を少しだけアイシングしてもらう。
時間に余裕がないので、あまりゆっくりしていられない。
残り3.5kmと聞いたら、もう完走するしかないのだ。
舗装道路にでてすすんでいく。
ゆっくり走っていく、前方のランナーたちにはついていけず
遠く見えなくなっていく。
このまま3km続くのか、と思ったら大間違い。
橋を渡り、痛い足には一番こたえる階段が連続し、まだまだだぞ
と言わんばかりのダートの上り坂が待っていた。
もうすでに走れる状態ではなくなっていた。
トボトボと敗残兵の行進のようにしかすすめない。
小菅の湯の広場が見えてきた。
最後に応援の人達もいて、声をかけてくれるのだが、
もう足は死んでいる。
左足が使えないから、ずっと右足だけで上りも下りも踏ん張っていたので
太ももの前後ともに筋肉が限界に近くなっていた。
前も後ろも、ぴくぴくと痙攣しはじめて、つりそうだった。
最後の最後、100mだけ力を振り絞り、走ってフィニッシュ!!
そのままマットがひいていある所に倒れ込んでしまう。
スタッフの人がすぐに来てくれて、状態を案じてくれる。
シューズもサポーターもソックスもテーピングも外して、水道でまずは洗浄。
その後、マットの上で足親指の消毒とテーピング、足首周りに氷を
ラップで巻き付けてアイシングしてくれた。
ここまであっという間の10分間くらいだったような気がする。
ちゃんとお礼も言う間もなく、スタッフの人は他のランナーのところへ
行ってしまった。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
こんなに手厚く介抱してくれたのは、初めてです。
忙しく立ち回るスタッフさんに、
マッサージして下さい、ストレッチして下さいと申し出る女性ランナー
受付をして下さい、10分から15分待って下さい
というスタッフさんに、え、なんで受付するの、そんなに待つのー!
あなた十分元気です。
マットでマグロになっている私からみると、とても生きのいい
シャチかサメか。
それだけ元気があれば、あなた自分でストレッチやりなさいよ。
と思ってしまう。
また
マットで横になり、痛、イタタタ、、となっているとき
ONE TOKYOの人が、後からで良いのでお話を聞かせて下さい
とインタビューらしい要望を言ってきたけど、シカト。
今の状況、見てよ、痛いんだよ。
俺はマスクマンだけど、東京マラソンの客寄せパンダじゃねーよ。
今回は故障があったため、マスクマンの姿で多くの人に
ロックオンされてしまったけどね、
いつもは、ゴールした後、人目につかない場所へ行き
隠れてマスクをとり、人間の顏で着替えて、人知れず帰っていくのだけども
それができなかった。
氷を足首にくくりつけ、両手に脱いだマウンテンマゾヒストをもって
ツアーのスタッフの所へ行き、廣瀬旅館行きのシャトルバスに
乗り込む。
バスに乗る前に、さっとマスクはとった。
このツアー参加者は、レース後に廣瀬屋旅館でお風呂に入り
広間で休憩することができるのだ。
旅館に着くともうすでに多くの参加者が帰ってきていた。
自分は関門ギリだったので、だいぶ遅い方だ。
レース後すぐにお風呂に入れるっていいな。
宿の名物、源流弁当1,000円と東京マラソン財団からのノンアルコール
ビールを頂く。
弁当1,000円は高いけど、まあ他にちゃんとしたものは食べれないので
買ってみた。
奥多摩B級グルメ準優勝の「よちよちヤマメの唐揚」がメインらしいが、
本当に小さなヤマメで、こんな小さな魚をわざわざ食べるなんて、、
大きくなったヤマメでいいじゃないって思うのは私だけ?
宿の前で記念撮影をして、バスに乗り込む。
廣瀬屋旅館のおばちゃんが、わざわざ道まで出てきてくれて
手を振ってくれたよ。
さよなら、おばちゃん。ヤマメうまかったよ。
行きと同じく、帰りもまた渋滞。
新宿に着いたのは、20:10頃。
完全に右足が終わってしまったので、今月はもう走らないことに決定。
まずはサポーターで固定したまま、安静にして回復を待ちます。
初めてのバスツアーでのトレイルランニング参戦。
同じ部屋になったメンバーは、一般的に速い部類の人はいなかったけど
皆、ランニングを楽しんで、色んな大会にエントリーしているので
大いに刺激になりました。
50、60になっても、まだまだ自分も進化できるかな
あらためてランニングは生涯現役、死ぬまで走ろうと思う
蒸し暑い新宿西口の夜なのでした。
多摩川源流トレイルランのスタッフ、ボランティアの皆様
参加者の皆様、おりがとうございました。
おしまい。
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